金沢美術工芸大学

大学院美術工芸研究科博士後期課程DOCTORAL'S PROGRAMS

実技と理論の総合研究

大学院博士後期課程では、「芸術に関する高度な創造および表現の技術と理論を研究教授し、地域の美術工芸の深奥を究め、これを総合的に発展創造させ、自立して創作および研究活動を行うために必要な高度の能力を備えた美術家および研究者を養成すること」を目的とした研究制作指導・博士論文指導を行っています。年2回公開の研究発表が行われるほか、「地域美術演習」、「造形総合研究」といった実技と理論を総合した学際的な科目も設けられ、学内外を研究の場とした比較的自由なカリキュラムのなかで研究が保証されています。博士課程の学生たちは国内外で活躍する作家、研究者でもあり、海外などに積極的に研究活動の場を求めています。1997年の設置以来、作家、デザイナー、研究者、国内外の大学教員など、精力的に活躍している53名の芸術博士を世に送り出してきました。また特別科目等履修生の制度が整えられており、社会人・留学生にも開かれています。

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博士学位論文

学位記番号 授与年月日  氏 名(ふりがな) 研究領域 博士論文名
甲第1号 2000/10/18 鈴木 浩之
(すずき ひろし)
美術
(油画)
跡の概念と美
甲第2号 2000/10/18 芝山 昌也
(しばやま まさや)
美術
(彫刻)
彫刻における形の意味
甲第3号 2000/10/18 藤井 一範
(ふじい かずのり)
工芸
(陶磁)
制作の展開と造形思考 -空間造形の可能性-
甲第4号 2001/3/30 武田 戸田 直子
(たけだ とだ なおこ)
環境造形
(プロダクト)
「おりがみとプロダクト・デザイン ´Papiroflexia&Product Design`
甲第5号 2002/7/4 賴 永興
(らい えいしん)
美術
(彫刻)
円空仏論考 -彫刻家からの視点-
甲第6号 2002/7/4 金 正逸
(きむ じょんいる)
工芸
(陶磁)
もの造りと思想「アイデンティティの構築」による 「切る行為がもたらす表現の展開を中心として
甲第7号 2004/5/13 石崎 誠和
(いしざき ともかず)
美術
(日本画)
反タブロー -構成から逃れつづける制作-
甲第8号 2004/5/13 古野 和子
(ふるの かずこ)
美術
(油画)
嘘の真実 -私の制作について1995-2003)-
甲第9号 2004/5/13 土田 俊介
(つちだ しゅんすけ)
美術
(彫刻)
『作者・作品・鑑賞者』
甲第10号 2004/5/13 髙屋 喜久子
(たかや きくこ)
環境造形
(環境)
ミニマムキッチンの研究
甲第11号 2004/5/13 齋江 貴志
(さいえ たかし)
環境造形
(プロダクト)
NCヒートカッターの回転 カットによる実験造形
甲第12号 2005/5/12 河 守美
(は すみ)
美術
(日本画)
〈祈り〉の軌跡 -絵画における多様性と興-
甲第13号 2005/5/12 廣瀬 陽子
(ひろせ ようこ)
美術
(日本画)
絵画を体験するために
甲第14号 2005/5/12 喜多村 徹雄
(きたむら てつお)
美術
(油画)
視ることの強度 -コードとしてのフレームを超えて-
甲第15号 2005/5/12 嚴 聖道
(おむ そんど)
工芸
(陶磁)
副題:生き物のエネルギーと 動きにより捉える表現
甲第16号 2005/5/12 金 夏廷
(きむ はーちょん)
工芸
(鋳金)
作品「WAVE」シリーズについて -「真土型鋳造」による「韓国の曲線美」をモチーフとする表現-の展開を中心として
甲第17号 2007/5/10 松永 敏秀
(まつなが としひで)
美術
(日本画)
写生論 日本画における時間性と平面性
甲第18号 2007/5/10 髙橋 律子
(たかはし りつこ)
芸術学
(日本美術史)
竹久夢二論 なぜ〈夢二式〉は社会現象となりえたか
甲第19号 2007/5/10 大泉 佳広
(おおいずみ よしひろ)
美術
(油画)
表象・空間・創造 表象から生まれる絵画と主観的感覚とのコンセンサス
甲第20号 2008/5/8 長谷川 清
(はせがわ きよし)
美術
(彫刻)
MAXIMUM ART、無限とともに生きる
甲第21号 2008/5/8 宮永 春香
(みやなが はるか)
工芸
(陶磁)
《陶》の表象としての制作プロセス
甲第22号 2009/5/14 大西 佑治
(おおにし ゆうじ)
美術
(油画)
ghost painting -不確定な形態による絵画表現の可能性-
甲第23号 2009/5/14 北本 真隆
(きたもと まさたか)
美術
(油画)
絵画の現前 -油彩画制作考察-
甲第24号 2009/5/14 井上 大輔
(いのうえ だいすけ)
美術
(彫刻)
主観と客観のパラドックス -「こと」としての美術を目指して-
甲第25号 2009/5/14 安藤 絵美
(あんどう えみ)
工芸
(漆芸)
漆工技法による身体表現と装飾
甲第26号 2009/5/14 いけだ しょういち
(池田 晶一)
工芸
(陶磁)
「光と影」 -波とリズムによる陶造形の展開-
甲第27号 2009/5/14 藪内 公美
(やぶうち くみ)
工芸
(鍛金)
金属の存在/自己の存在 -叩く行為から生まれる表現-
甲第28号 2010/5/13 青木 千絵
(あおき ちえ)
工芸
(漆芸)
漆黒の闇の狭間でうごめくもの
甲第29号 2010/5/13 清水 香
(しみず かおり)
工芸
(陶磁)
土の流動体 -泥漿による生成と空間表現-
乙第30号 2010/5/13 黒川 雅之
(くろかわ まさゆき)
環境造形
(プロダクト)
「自己解剖/自己の作品と理論の解剖による普遍的美の探究」
甲第31号 2011/5/12 李 一烈
(い いるよる)
工芸
(陶磁)
陶造形における物質と現象 -加圧による表現を中心として-
甲第32号 2011/5/12 尹 興淳
(ゆん ふんすん)
環境造形
(プロダクト)
車いすユーザーの室内における移動具のデザイン -身体機能に制限のあるユーザーとのコラボレーションをとおして-
甲第33号 2013/5/9 伊藤 幸久
(いとう ゆきひさ)
美術
(彫刻)
感情の容れもの -陶の人体彫刻研究-
論文要旨・審査結果
甲第34号 2013/5/9 中村 有希
(なかむら ゆき)
工芸
(漆芸)
<生命>を<つなぐ> -蒐集物と漆の接着性より生まれるもの-
論文要旨・審査結果
甲第35号 2014/3/25 武田 雄介
(たけだ ゆうすけ)
美術
(油画)
アンビエント -条里空間と平滑空間-
論文要旨・審査結果
甲第36号 2015/3/25 宮田 義廣
(みやた よしひろ)
美術
(油画)
風景の変容 -絵画における行為性と記憶の問題-
論文要旨・審査結果
甲第37号 2015/3/25 岡 知代
(おか ともよ)
工芸
(漆芸)
重層装飾論 -漆の透過性を活かした重層的な装飾表現-
論文要旨・審査結果
甲第38号 2015/3/25 楊 立山
(やん りっさん)
工芸
(漆芸)
混沌 -私の漆造形表現と古代中国における身体思想-
論文要旨・審査結果
甲第39号 2016/3/25 清水 恭平
(しみず きょうへい)
美術
(油画)
実在性の喚起と不在 -絵画におけるリアリティ-
論文要旨・審査結果
甲第40号 2016/3/25 出和 絵理
(でわ えり)
工芸
(陶磁)
いのりのかたち -薄白の磁板による自己感覚の構築-
論文要旨・審査結果
甲第41号 2016/3/25 森岡 希世子
(もりおか きよこ)
工芸
(陶磁)
光の呼吸 -透光性磁土を素材とした器表現-
論文要旨・審査結果
甲第42号 2017/3/24 加茂 那奈枝
(かも ななえ)
美術(油画) ながれを描く-増殖、凝縮、拡散、循環する有機体-
論文要旨・審査結果
甲第43号 2017/3/24 橋本 知成
(はしもと ともなり)
工芸
(陶磁)
内観の地平から-手捻りと低温焼成による土の形象-
論文要旨・審査結果
甲第44号 2018/3/23 堀 至以
(ほり ちかい)
美術
(油画)
生成する絵画-見る経験と描く経験における想像力の喚起について-
論文要旨・審査結果
乙第45号 2018/3/23 向川 惣一
(むかいがわ そういち)
美術
(油画)
レオナルド・ダ・ヴィンチ-その絵画と比例理論に関する研究-
論文要旨・審査結果
甲第46号 2018/3/23 青木 邦仁
(あおき くにと)
美術
(彫刻)
彫刻におけるエネルギーのかたち-岡本太郎の対極主義と青木邦仁の表と裏-
論文要旨・審査結果
甲第47号 2018/3/23 太田 翔平
(おおた しょうへい)
工芸
(漆芸)
ペルソナをかたどる-乾漆技法による仮面的なるものの探求-
論文要旨・審査結果
甲第48号 2018/3/23 豊海 健太
(とようみ けんた)
工芸
(漆芸)
細胞化する漆-素材の物質性から喚起する生命感の表象-
論文要旨・審査結果
甲第49号 2018/3/23 山森 菜々恵
(やまもり ななえ)
工芸
(漆芸)
漆造形における遊びと代替
論文要旨・審査結果
甲第50号 2018/3/23 木谷 洋
(きたに ひろし)
工芸
(金工)
停止される機能を-造形表現への展開、人と道具との関係性-
論文要旨・審査結果
甲第51号 2018/3/23 黄 照津
(こう しょうしん)
工芸
(金工)
金属で構成する記憶の心象風景-平象嵌・透かし彫・腐蝕の融合による器物表現-
論文要旨・審査結果
甲第52号 2018/3/23 小髙 有普
(こだか ありひろ)
環境造形
(プロダクト)
工業系高専における「創造性」喚起のためのデザイン教育導入の研究
論文要旨・審査結果
甲第53号 2018/3/23 南 有里子
(みなみ ゆりこ)
芸術学
(工芸史)
日本工芸における漆パネルの誕生-漆芸家・髙橋節郎の一九五○年代の活動に着目して-
論文要旨・審査結果
甲第54号 2019/3/25 山口 理恵
(やまぐち りえ)
美術
(日本画)
色彩を基礎とした絵画制作論
論文要旨・審査結果
甲第55号 2019/3/25 佐合 道子
(さごう みちこ)
工芸
(陶磁)
陶による「いきもの」らしさへの造形的接近
論文要旨・審査結果
甲第56号 2020/3/24 竹内 佑未
(たけうち ゆみ)
美術
(油画)
メタボリズムをめぐる弁証法的形象の探求
論文要旨・審査結果
甲第57号 2020/3/24 早川 璃
(はやかわ るい)
美術
(油画)
プラスチック廃棄物を「痕跡」として捉えた美術表現
論文要旨・審査結果
甲第58号 2020/3/24 米田 貫雅
(よねだ かんが)
美術
(油画)
絵画における視覚的制約に基づいた空間表現 -形象間の関係の分析と制作への応用-
論文要旨・審査結果
甲第59号 2020/3/24 高橋 直宏
(たかはし なおひろ)
美術
(彫刻)
言い表し難いもの、彫刻と失調する機能
論文要旨・審査結果
甲第60号 2020/3/24 金保 洋
(かねやす ひろし)
工芸
(漆芸)
漆造形における物質的色彩と変容
論文要旨・審査結果
甲第61号 2020/3/24 佐々木 千嘉
(ささき ちひろ)
芸術学
(工芸史)
讃岐漆芸における教育の実践と表現の革新 -教育・芸術・産業領域の体系化とその背景-
論文要旨・審査結果
甲第62号 2021/3/23 内田 望美
(うちだ のぞみ)
美術
(油画)
「私」から「公」へ -触れ得ぬ他者との境界と融解-
論文要旨・審査結果
甲第63号 2021/3/23 千川 岳志
(ちかわ たけし)
美術
(油画)
テクノロジーと絵画 -機械論的絵画生成と変状のエチカ-
論文要旨・審査結果
甲第64号 2022/3/24 坂本 英駿
(さかもと ひでとし)
美術
(日本画)
狩野芳崖再考 -現代に継承すべき狩野芳崖の芸術性-
論文要旨・審査結果
甲第65号 2022/3/24 上原 勇希
(うえはら ゆうき)
美術
(油画)
再生の為の叙事詩的絵画に関する研究
論文要旨・審査結果
甲第66号 2022/3/24 翁 欣羽
(おう きんう)
工芸
(漆芸)
意象を内包する器物の表現研究 -漆装飾による質感表現と変塗技法の応用-
論文要旨・審査結果
甲第67号 2022/3/24 岩井 美佳
(いわい みか)
工芸
(染織)
線刻糊防染による記憶の表現
論文要旨・審査結果
甲第68号 2023/3/24 宮崎 竜成
(みやざき りゅうせい)
美術
(油画)
動くもののかたち -振動とリズムのポイエーシス-
論文要旨・審査結果

※2013年4月以降の博士学位論文は、金沢美術工芸大学学術リポジトリにおいて公開しております。


教員紹介

美術工芸専攻

  • 教授青柳 りさ
  • 教授浅野 隆
  • 教授足立 真実
  • 教授荒木 恵信
  • 教授池田 晶一
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  • 教授畝野 裕司
  • 教授大高 亨
  • 教授大谷 正幸
  • 教授大森 啓
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  • 教授角谷 修
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  • 教授佐藤 俊介
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  • 教授鈴木 浩之
  • 教授鈴木 康雄
  • 教授高橋 明彦
  • 教授高橋 治希
  • 教授田中 信行
  • 教授鍔 隆弘
  • 教授寺井 剛敏
  • 教授土井 宏二
  • 教授荷方 邦夫
  • 教授根来 貴成
  • 教授浜田 周
  • 教授原 智
  • 教授松崎 十朗
  • 教授三浦 賢治
  • 教授水野 さや
  • 教授保井 亜弓
  • 教授安島 諭
  • 教授山村 慎哉
  • 教授山本 健史
  • 教授よしだ ぎょうこ
  • 准教授青木 千絵
  • 准教授石崎 誠和
  • 准教授稲垣 健志
  • 准教授岩崎 純
  • 准教授津田 道子
  • 准教授廣瀬 純子
  • 准教授宮永 春香
  • 講師上田 剛
  • 講師武田 雄介
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