金沢美術工芸大学

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学長メッセージ:授業開始の日をむかえて

2020年05月11日

学生の皆さんへ

 

 本日、5月11日(月)より令和2年度の授業が始まりました。新型コロナウイルス感染症の影響により、入学式、ガイダンスが中止となり、4月1日以降、学内への立入を禁止しています。そのため当面、全ての授業を遠隔授業で実施することとします。

 本学は学生の皆さんと教職員の安全を第一に考え、こうした措置を講じてきました。遠隔授業は、この困難な状況にあって授業機会を創出するために必要な方法であり、約1ヶ月をかけて、教員、職員、助手が協力して準備をすすめてきました。

 「手で考える」というモットーに象徴されるように、素材に触れ、技術を学ぶことを基盤としてきた本学の教育において、遠隔授業は初めての取り組みです。この限られた方法のなかで教員は、教育の質を確保するための工夫を凝らしています。

 なによりも、学生の皆さんにとって、遠隔授業はこれまでにない不安を伴うものでしょう。通信環境や制作環境もさまざまです。もし少しでも不安を覚えたら、授業の担当教員に相談してください。個々の学生の環境に応じた適切な指導に努めます。

 そして、ほとんどの教員にとっても、新しい挑戦であることをご理解ください。通信など様々な不具合や言葉の行き違いが生じるかもしれません。学生と教員、いまは物理的に離れているからこそ、お互いに許容しあう気持ちを共有しましょう。

 私たちは、普段から学生と教職員との距離が近い、コンパクトな美術系大学という利点を活かし、対面での授業ができない現状においても、一人一人との対話を大切にした教育を実践します。学生の皆さんのご協力を、心よりお願いいたします。

 憧れのキャンパスでの学びを許されない新入生の皆さん、日常だったキャンパスでの学びを許されない在学生の皆さん、キャンパスに集いたいという強い思いは私たち教職員も同じです。一刻も早い収束を願いつつ、できる学びから始めましょう。

 

金沢美術工芸大学
学長 山崎 剛 

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