ケイタイでモバイル国文学
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  1. 5年ぶりに、機種変更した。
  2. 「ケータイで小説を読む時代」?
  3. Tree!Explorer VP++との出合い
  4. Tree!Explorer VP++をこんな風につかっています
  5. 出かける時は、忘れずに

open 2005-07-20 (Wed)

  1. 5年ぶりに、機種変更した。 [top]

    私が初めて携帯電話を持ったのはもう5年くらい前だったが、最初のうちはほとんど携帯せず、ここ一年もメール機としてたまに使う程度だった。そもそも私は携帯電話が嫌いだ。なぜなら携帯電話は、(1)ハイパーリアルなコミュニケーションを可能にする、現代のシミュレーショニズムを象徴する悪の使い魔である。(2)諸々の携帯電話サービスの横行や、他メディアとの連動とは、結局は文化の育成ではなく、電話会社を儲けさせることにしか役立っていない。(3)ガキ共をこんな実のない遊びに麻薬的に熱中させ、あげく高い電話料金を請求し、執拗に支払いを命ずる。未成年者には親の承諾が必要なはずだが、このチェックは非常にルーズである。まるでサラ金か暴力団である。まあ、今やサラ金と銀行とが区別を無くしている時代なのだから、しょうがないわけであるが。

    また、今や電子メールは、コンピュータで行うものではなく、携帯電話で行うものになってしまっている。うちの大学では、かつて、capsという学生ボランティアを組織して、学生のサーバ利用の利便を図ってきたが、capsたちで作りあげてきたノウハウも、いまや携帯電話メールの前に、全く意味をなさなくなってしまっている。また、広く世間に目を向ければ、ともかく若者は音楽も聞かず、映画も見ず、あまつさえ漫画も読まず、携帯電話ばかりいじっている。しかも、メールでもしてるのかとおもいきや、ゲームやったりしている。こんな文化環境で、若者が育つはずない!などとオヤジは思うのである。

    さて、以上、そんなこんなで、私自身、今年(2005年)6月まで、白黒液晶の折り畳めない携帯電話を使っていたのだが、ポイントがやたらたまってきていて、その期限もあるらしいので、思い切って機種変更をしてみた。

    0円携帯というのは、機種変更では出来ないようである。で、ポイントで買える範囲内なら何でもよかったのだが、さすがにデザインが悪すぎるのは嫌だなと思った。他、重たいものもいやだ。テレビは不要だし、デジカメも基本的には、デジタルカメラの良いのを持っているから、必要ない。で、まあ、たまたま選んだのが、東芝のV601Tという機種だった。ちと古いのだろうと思う。G3とかいうタイプのやつは重いし、すこし高い。

  2. 「ケータイで小説を読む時代」 [top]

    青空文庫という、素晴らしいサイト&プロジェクトがある。著作権の切れた文献を、仲間を集ってテキスト入力し、無償で公開するというプロジェクトである。近代文学が多いので私は直接使うことはあまりないが、大変素晴らしい。以前、そこで見掛けたキャッチコピーが、「ケータイで小説を読む時代」であった。この時ばかりは思った。「おいおい、テキスト入力をするのは、読むためかい?」。読むのに適しているのはやはり冊子体の書籍・活字である。電子データは検索してこそ意味がある。とは言え、モバイル性にも有効性は有る。文庫本なら旅行カバンに入れられるが、『國書總目録』をカバンにいれるわけには行かない。で、実際は、そうしたデータは、パソコンに入れていくわけだが。

    しかし、実際にそれらを使うのは調査現場(当然パソコンは持っていく)のみならず、古本屋の店先などで「あったら便利だな」と思う場面が多い。店先でパソコンを広げてもいいのだが、時間も掛るし面倒。だいいちかっこ悪い。それに、ノートパソコンなど、常に携帯しているわけでもない。他方、ザウルスなどのような小さなパソコンも世の中にはあるが、電子辞書さえも使わない私にはあまり食指が動かない。

  3. Tree!Explorerとの出合い [top]

    機種変更したV601Tは、SDカードを入れられるようになっている。これで、パソコンデータを携帯電話に入れることが出来るはずである。で、512MBのSDカードを買った。で、実際やってみると、携帯電話に附属しているツール類では、まるでそれらの操作が出来ないのである。テキストファイルも1Kbyteを超えた程度か、そのくらいでもう読み込めなくなる。これでは使い物にならない。「おいおい、ケータイで小説読めないよ〜」って。

    ネットで検索すると、ありました。ここからが本題です。takuさんという方が、Vアプリで、テキストファイルや画像・音楽ファイルなどの表示・再生などを行うユーティリティを作って、公開しているのである。シェアウェアだが200円ちょっとだから、只みたいなものである。vodafoneからの請求に自動で課金されるので、支払いの面倒もない。まあ、3000円でも買いますな、これなら。

    サイトはこちら。http://www.tree-explorer.com/

    Vアプリというのは、あまりよく分からないが、Vodafone用のjavaプログラムなのだろう。聞くところに拠れば、ゲームが大流行のようである。そんなさー、携帯でゲームやるより、人生のゲームを楽しめよ。携帯電話に必要なのは、ゲームではなく、Tree!Explorer(以下、T!E)のようなユーティリティ・ソフトである!

  4. Tree!Explorer VP++をこんな風につかっています [top]

  5. 出かける時は、忘れずに。 [top]

    ともかく、これだけデータが揃っていれば、非常に便利である。

    過日、古本屋を出歩くタイミングがあった。私の専門は和本と漫画である。 かつては、古本用の手帳を作っていた。が、電子データと互換性を持たせるのが面倒になり、やめてしまった。

    漫画については、楳図かずお関係の購入リストの電子データを一枚の紙に極小フォントでプリントアウトし、財布に入れて常に持ち歩いていた。これはこれで今でも便利だが。和本類は、持っているかどうか未だ記憶に頼っていた。しかし、図書館で見た本などと段々混乱してくる。架蔵本の電子データは(藩版に関してのみ)完備しているが、一枚の紙にプリントアウトしきれる程度の量ではすまないので、困っていた。

    さてT!Eの出番である。今回、古書会館や日本書房でも、携帯を出して見てたりして、「何者じゃ?若者か!」みたいな感じで、なんか恥ずかしかったが、便利ですよ。ただ、その場で、的確な情報をすばやく引き出すためには、予めデータ自体の整備点検が必要になってくる。もともと、パソコン上で使って居たときにはいつでも適宜grep やsortが掛けられるので、データ自体を整序しておく必要はなかった。が、携帯用のデータは、例えば藩版なら、書名からでも、藩名からでも探せるように、それぞれにソート済みのデータを用意してあったほうが良い。しかし、これもT!Eに検索機能が付いたのでさほど心配は無くなった。

    パソコンのデータと携帯のデータとを連動させておくのはそれなりに面倒だが、これはいずれバッチファイルなどを作れば能いだろう。

    T!Eを公開してくださった、takuさんに感謝申し上げます。また、takuさんのサイトでは、掲示板にていつもご意見要望を受け付けておられます。私も、少々要望と感謝を記させていただきました。スタイタスバーにファイル名が表示されるという仕様は、私の要望なのであります。こうしたすばらしいソフトウェアに参加させていただいて、たいへん嬉しく光栄であります。重ねて感謝もうしあげます。


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