UNIX入門(初級1)
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  1. UNIXとは?
  2. 準備段階(1. telnet の設定など)
  3. 準備段階(2. ネットワークの基礎知識の基礎)
  4. login する
  5. logout する(終了する)
  6. パスワードを変更する
  7. パスワードについての注意
  8. login名とメールアドレスの関係

1997-11-27 (Thr): 緑色で、補記を追加しました。


  1. UNIXとは? [top]

    人類が創造し得た、一番カッコイイOSです。移植性が高く、パソコン(PC。intel386)からスパコンにまで使われています。通常は、ワークステーション(WS)という部類のOSとして知られています。軽快にマルチユーザー・マルチプロセスを動かし、とくにネットワーク廻りの安定性は抜を群いています(というより、インターネット自体がみなUNIXベース)。今後は、NT ネットワークなどという情けないシステムも横行するでしょうが、UNIXを知っていれば、恐い事はありません。

    学校のUNIXは、SunOS 4.1.4 というヴァージョンで、BSD系(カルフォルニア大学バークレー校で発展したUNIX)とSystemV系(AT&Tが権利を持っている)と、ふたつのUNIXの流れの中で、前者に属します。この両者は、かなり違うようにも見えますが、本質的には似てる、って感じかな。前者のBSD系のほうが、基本的にカッコイイです。

    以下、主な特徴を述べておきます。

    1. マルチタスク(マルチプロセス)のOSである。
      まあ、最近ではパソコンでもマルチタスクで動くOSがありますね。同時に2つ以上のソフトが動く、というもの。
    2. マルチユーザーのOSである。
      1台のUNIXワークステーションを二人以上のユーザが同時に使うことが出来ます。勿論、1台のWSには1つのディスプレイと1つのキーボードしかありませんから、ネットワークで1台のWSを使うわけです。
    3. 個々のユーザは、他のユーザと明確に区別され、セキュリティも守られています。
      WS上に、自分のハードディスク領域を与えられ、そこで自由にファイルを操作出来ます。他の人のファイルを共有したり、逆に他の人からアクセスされないような設定も出来ます。
    4. 個々のユーザは、自分のアカウントとパスワードを持ちます
      自分と他のユーザとを明確に区別するために、個々人で、アカウント(login nameとも言う)とそのパスワードを持ちます。これによって、自分が自分であることを証明しています。

  2. 準備段階(telnetの設定など) [top]

    学内でUNIXマシンを使う場合、「直接その前に座って操作する」というわけには行きません。LANで繋がっているPC(win95でもMACでも)から、「LAN経由で入って行く」というやり方になります。このため、それぞれのPCにUNIXに入ってゆくためのプログラムをインストールする必要があります。そのプログラムが、telnet プログラムです。

    telnet というのは、本来はプログラムの名前というよりは、異種機械同士(UNIXとwin95とか、UNIXとMACとか)の通信(正確にはTCP/IP接続)を可能にするプロトコルです。

    以下、win95関係の設定を書きます。MACにもMAC版のフリーのtelnetが有るようですが、よく知りません。

    附属のtelnet.exeを使う場合

    1. win95マシンには、\windows というディレクトリに、telnet.exe というソフトが入ってる筈です。無い場合は、win95のCD-ROM で、ネットワーク関係のプログラムを再インストールしてください。
    2. あとは、アイコンをダブルクリック、接続という部分で、接続先のIPアドレスかドメイン名を入力します。サーバのlogin 画面になるはずです。

    tera termを使う場合

    実は、win95附属のtelnet は、ほとんどつかいものになりません。反応速度もだいぶ遅いし、決定的なのはバックスクロールが出来ないということです。そこで、teraterm というフリーソフトを勧めます。tera term は、寺西さんの作で、実に素晴らしいソフトウェアです。これをフリーで公開されている寺西さんに感謝します。

    1. tera term は、理化学研究所のFTPにあります。 ftp://rikssun.riken.go.jp/pub/pc/misc/terminal/teraterm/
      win95用の32bit対応版(Teraterm pro)はだいぶ前から、2.2というバージョンで安定しています。ttermp22.zipというファイルがそれです。これをダウンロードして、インストールすれば良い。zip の説明は、不要だよね。
    2. あるいは、「DOS/Vパワーリポート」(impress社刊)のおまけCD-ROMにも、毎回附録で入ってます。これをインストールしておきます。この雑誌は図書館にある筈です。
    3. teraterm は、TCP/IP接続と、シリアルポート接続の二様の接続が出来ます。TCP/IP接続はLANによる接続、シリアルポート接続はモデム&電話回線による接続、と理解しておけばよい(後者はいまは関係無いが、まあむかしで言う所謂「通信ソフト」です)。

      補記 1997-11-27 (Thr)
      シリアルポート接続は、いわゆるターミナル接続をするときのものです(たしかに、所謂「通信ソフト」)。モデム&電話回線による接続でも、PPP接続をした場合は、TCP/IP接続でtelnet を使えます。よく分かってなかった。

  3. 準備段階(ネットワークの基礎知識の基礎) [top]

    こういう用語だけは覚えておこう。

    ドメイン名 [top]

    アメリカのネットスケープ社のホームページに行くには、http://www24.netscape.com などと URL を書きますね。そのうちの、netscape.com がドメイン名というものです。これはインターネット上での、ネットスケープ社の別名です(だと思って、まあ間違い無いでしょう)。

    ホスト名 [top]

    先の例で、言うと www24.netscape.com のうち、www24 の部分が、NS社内にあるwwwサーバの名前です。こうしたコンピュータにつけられた名前をホスト名と言います。あるいは、そのホストコンピュータの下にまたネットワークがあったりする場合、サブドメイン名などと呼ぶ場合も有ります。この違い、ディレクトリとファイルの関係に例えると、ファイルに当るのがホスト名、ディレクトリならサブドメイン名、てな感じだと思うんだが、なおさら分かりにくいかな)。 兎も角、例をあげておくと、
    学情(NACSIS)のWWWサーバirweb.nacsis.ad.jp
    アメリカNS社のWWWサーバwww24.netscape.com
    なお、ホスト名は、別名定義といって、実はいくつも付けられます。「ネットスケープのホームページは、home.netscape.com で、www24 なんかじゃないよ〜」と思った人もいるでしょうが、www24 をhome という別名でも定義されているわけ。

    IPアドレス [top]

    ドメイン名やホスト名は、人間に分かり易いように文字(アルファベット)で表記されますが、コンピュータ自身は、ほんとうは数字で認識しています。
    この、数字をIPアドレスと言います。IPアドレスは、32bitからなる二進法の数字ですが、これを8bitづつにわけ、10進法で表記します。が、そんなことは、まあ分からなくても今は良い。0から255までの数字が、ピリオド区切りで4つ並ぶ、と分かってればよい。この数字は、必ず(世界中でたった)一台のコンピュータに対応しており、重複はありません。 例
    学情(NACSIS)のWWWサーバirweb.nacsis.ad.jp136.187.17.32
    アメリカNS社のWWWサーバwww24.netscape.com202.200.73.73
    正確にいうと、202.200 が netscape.com に対応しており、73.73 が www24 に対応してます(あれ、netscape.com はBクラスだろうなあ)

    ドメインネームサービスサーバ(DNSサーバ) [top]

    IPアドレスとドメイン名を対応させるサーバです。ネットワークの中に必ず一台以上そういうコンピュータがあるはずです。このコンピュータがあるおかげで、www24.netscape.com と入力すると、202.200.73.73 に接続してくれるわけです。こういうサーバが世界中あちこちにあるおかけで、ドメイン名(コンピュータ自身にはなんのことやら分からない)だけでアクセス出来るのです。DNSサーバは、世界規模で階層化されていて、それぞれに経験に合せて、データを貯えてます。自分で解決出来ない場合は、上のDNSサーバに投げて教えてもらってます。

    美大にも、勿論DNSサーバがあり、僕らは自分のパソコンからIPアドレスを意識せずに他のコンピュータに接続出来るわけです。

    \windows\hosts [top]

    自分のパソコンのなかに、hosts という名前のファイルが、\windows というディレクトリにあったほうがよいでしょう。このファイルも、一種のドメインネームサービスをしています。原理的には、自分のパソコンの中に世界中のコンピュータのIPアドレスとドメイン名の対応表を持っていれば、DNSサーバは要らないわけです。が、それは現実的に非常に難しい(容量の問題、また新しいドメイン名の誕生などにいちいち対応し切れないでしょう)
    さて、自分のPCの属するネットワーク上のDNSサーバのホスト名は、どうやって知るのでしょうか。これはいわゆる、自己言及(フレーム)問題だと思うのだが(「クレタ島の人はうそつきだと、クレタ島の人が言った」とか、「このページには誤りが有ります」と言いながら、本当は間違いは無く、「誤りがある」という設問自体が間違い、というやつ)。 セカンダリネームサーバがあったりすると、もしかしたら、解決するのかもね(よくしらん。このページ、間違いがありそう。はは)
    つまり、自分のDNSサーバのドメイン名を解決する簡単な方法として、その対応表をhosts というファイルに書いておくわけです。\windows\hosts.sam というファイルがありますから、それをちゃんと編集して、hosts にリネームしておきます。これをやっておかないと、ネスケなんかは問題ないけど、メーラなんかでメールサーバの指定のところで、ホスト名が使えず、IPアドレスを書くしかない、ってことがあります(これは結構かっこ悪い)。

  4. login する [top]

    UNIXに入ることをlogin(ログイン)、UNIXから出ること(終了する)をlogout(ログアウト)と言います。

    tera term を起動して、TCP/IPで美大のサーバに接続します。ものの半秒で、次のような画面に成るでしょう。[イメージ画像(gif 9k)]。ほかの部分の設定は、終ってることにします。

    なお将来、美大のサーバがダイアルアップに対応した場合、自宅のPCからサーバにlogin する時には、Sirial を選んで接続すればよい(ほかの部分の設定は、終ってることにします)。

    補記 1997-11-27 (Thr)
    ターミナル接続で、美大サーバにlogin するのなら、Sirial を選べばよいです。が、美大サーバがPPP接続を許しているならば、TCP/IP で接続出来ます。

    [OK]をクリックすると、サーバに繋がります。サーバからは、次の文字が返って来ます(黒字)。赤い字は、僕の書いた説明です

    SunOS(bidai)  ← SunOSのbidaiに繋がったよ、という意味

    続けて、login:という文字が現れ、カーソルがピコピコしてます。 ここに、あなたのアカウント名を入力します。必ず、小文字で入力してください。
    login:_  ← login name(アカウント)を入力し、リターン。

    次に、Password:という文字があらわれます。

    Password:_  ← パスワードを入力し、リターン。

    パスワードは、入力した文字が画面に現れません(「エコーバックがない」という)。セキュリティのためです。また、パスワードは、大文字と小文字を別の字として区別しています。確実に入力しましょう。

    login:Password:とは、どちらかにミスがあると、もう一度login:に戻ります。3回まで戻ります。この時、勘違いして、login:にパスワードを入力しないように。モロバレますから(笑い事ではない)。また、login:Password:とはどちらもバックスペース(戻って1文字削除)を受付けます。

    これが終ると、UNIXのメッセージが出て、UNIXのコマンドプロンプト(以下、プロンプトと略します)が現れます。

    bidai{yourname}41% _  ← コマンドを入力して良い、という意味。やっぱりカーソルはピコピコしてます

    以上で、正常にlogin 出来ました[イメージ画像(gif 9k)]

    補記 1997-11-27 (Thr)
    このプロンプト、bidai{yourname}41 %ってのは、美大のサーバのデフォルトの設定です。bidaiはサーバ名。yournameはカレントユーザ、つまりあなたのアカウント名、41はコマンド番号。% は、cshでの一般ユーザのマーク。このうち、いま特に理解しておいて欲しいのは、yournameの部分です。適宜あなたのアカウント名に読替えて下さいね。次のページ(UNIX初級2)で、ファイルの所有者という概念が出てきて、ここでもyournameが出てきますが、適宜よみかえて下さい。
    なお、プロンプトの形式は、DOSと同様、自分で変えられます。

  5. logout する [top]

    次に覚える事は、UNIXの終了の仕方です。プロンプトに、logoutと入力し、リターンを押します。TeraTerm ごと、終了します。

    bidai{yourname}% logout _  ← 最後に必ずリターン

    補記 1997-11-27 (Thr)
    logout の代りに、exit でも終了します。他に、^d (コントロールを押しながら、dを押す)でも終了します。ところが、特に^d は、間違って押して仕舞う可能性が高いので、この機能を殺す設定をしたほうが良いでしょう。で、これらの設定は、個々人の.cshrc というファイルに記述されていますが、美大ユーザのデフォルトの.cshrc では、^d を殺して居ます。

  6. passwdを変更する [top]

    次に覚える事は、login の時のパスワードを、自分で決めたパスワードに変更することです。passwdと入力し、リターンを押します。このコマンドは、なぜかpasswordでなく、passwdです。こんな感じです。ここでの入力は、すべてエコーバックされません(入力文字が画面に現れない)。

    bidai{yourname}41% passwd  ← 最後に必ずリターン
    Changing password for yourname on bidai.  ← メッセージが出る
    Old password:  ← まず、古いパスワードを入れ、リターン
    New password:  ← 新しいパスワードを入れ、リターン
    Retype new password:  ← 確認のため、新しいパスワードをもう一回入れ、リターン
    bidai{yourname}42%  ← プロンプトに戻って、OK

  7. passwdについての注意 [top]

    金沢美大・インターネット運営会が配布している注意事項の中から、パスワードに関する注意を引用しておきます。(インターネット運営会・様式1)

    ネットワーク社会においてパスワードの管理は非常に重要です。パスワードが破られると、破られた本人はもとより、所属するネットワーク全体がシステムダウンを引起こす可能性があります。人々の善意で成立っているインターネットの存在を脅かす不心得なクラッカーは、つねにセキュリティの弱い部分を狙っています。 パスワードの管理については、次のことを理解したうえ、守って下さい。

    1. パスワードは、1byte文字(半角文字)で8桁以内の英字・数字・記号から作られます。また、大文字と小文字は別のものとして区別しています。また、5字以下の短いパスワードはいけません(サーバが受付けてくれません)。

    2. 運営会から与えられたパスワードをそのまま使うのでなく、自分で設定しなおして下さい。パスワードは、個人で管理するものだからです。

    3. パスワードを紙に書く、パソコンにいれておく、等はやめましょう。入力する際に声に出して確認するするのもやめてください。パスワードは頭の中にしか存在しないものです。また、あらかじめパスワードをいれておける(パスワード・キャッシュ機能という)ソフトを利用する際には、十分に利用に気を付けてください。また、共同で一台のパソコンを使用する場合には、パスワード・キャッシュ機能は使ってはいけません。

    4. パスワードは定期的に変更してください。1〜2ヶ月が目安です。頻繁に変えて、もし忘れてしまった場合には、運営会まで御連絡下さい。すぐに、新しいパスワードを発行しますから、御遠慮なさらずに。

    5. 破られにくいパスワードを工夫しましょう。自分や家族、恋人、ペットの名前(調べる気になればいくらでもわかります)などを使ってはいけません。辞書に載っているような単語もいけません。サーバには全ユーザーパスワードを暗号化したリストがあり、これは比較的簡単に学外者(binet にユーザ登録していない人)の手にも入ります。電子化された辞書とパスワードリストをコンピュータに掛け復号化するのは、予想以上に簡単です。一つ復号化されれば芋蔓式に他のパスワードも破られます。その点、辞書に載っていないパスワードだと、復号化されにくいのです。

    6. 意味をなさず、大文字小文字が入乱れ、途中に記号 ! " # $ % & ' () - = ^ ~ \ | [ { ] } @ ` : * ; + , < . > / ? \ _ などが含まれるようなものが理想的です。

    7. 他人のパスワードを破る行為はネットワーク社会におけるテロ的行為ですが、そういう輩も存在します。

  8. login name とメールアドレスの関係 [top]

    login の時のlogin name は、そのままメールアドレスのあなたの名前です。login するときのパスワードも、メールで使うパスワードと同じものです。2つ3つ例をあげると、
    本名login名パスワードメールアドレス
    村中稔muranaka********muranaka@kanabi.ac.jp
    高橋明彦hangyo********hangyo@kanabi.ac.jp

    ふだんUNIXにlogin したことが無い人は、win95のメーラ(eudraとか、NSメーラとか、電信8号とか)で使ってるメールアカウントが実はそのままUNIXのアカウントであり、パスワードもそのままUNIXで使える、ということを知らない人がいるのではないですか。

    何度も書きますが、メールのパスワードが破られると、UNIXに不法侵入され、システム全体がダウンする可能性が有ります。注意してください。

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