最終更新日:1998-7-30
[解説]
オリエントに書いたエッセイの続編です。今回は写真はありません。
こんどはねずみです(うげー)。
[本文]
#2799/3336 オアシス−談話室−
★タイトル (GDJ85261) 93/ 4/19 0:28 ( 37)
コレハネズミダ‥‥ 半魚
★内容
別に、前のトリの時から狙ってたわけではないですが、今度はとうと
うねずみでした。
土曜は夜更かしをして、さて寝ようかと布団にもぐった所、エドナか、
畳の上でチュチュといった声がする。何か吐いてるのかな、と思った。
猫は、身体を舐める時一緒に呑込んだ毛を胃の中で毛玉にして、ことあ
る毎に吐出すのです。布団から起きて、足下のほうをみると、10cm程の
黒いものが‥‥。
出た、ねずみ。まいったなあ、いるのかねえ、しかし。家の中にいた
のを捕まえたのか、外から連れてきたのか、エドナの動向に記憶が無い。
ねずみは、ほんとにチュウチュウないている。エドナは50cmくらい離れ
た場所でゆうゆうと動きを見守っていて、ねずみは既に弱っているらし
くのそのそとしか動かないが、それを前足で弄ったり、食わえて移動し
たり。可愛いとは思わないが、印象的な目をしている。
まいったな、よりによって、獲物の本命じゃないか。好きじゃないな
あ。ちゃんと殺しておけよ。おれは寝るからな。などと思ったものの、
いやいやこんな状況で眠れるはずないじゃないか。目覚めたら、枕元に
ねずみの死骸がコンニチハなんて、いやだよ汚い。これはどうにかしな
いといけない。食わえて、書斎(隣の三畳間だけど)のほうにでも連れ
てって、そのまま逃がしたり、またはミイラにでもされたりしてもたま
ったもんじゃない。
覚悟を決めて、おっかなびっくりスーパーのポリ袋を被せようとした
ら、さすがにねずみ、逃げる。しかたなく、その辺にあったイモリ捨て
用の割箸で挟んた。むにゅっと、柔らかい。ねずみが小さめだったのは、
救われた。左程、怖くなかった。
この、いわゆる袋のねずみを、さてどうしたものか。そのまま逃がし
てあげても、またエドナが連れて来る可能性がある。棄てるにしくはな
し。そもそもねずみってのは汚いから、殺したほうがいいなと思い、袋
の口を再び明けて、蛇口をひねった。げ、白いポリ袋の中で、もがきお
よいでいるのが写っている。初めて、かわいそうだなと思う。一分ちょ
っとで、動かなくなった。袋の底にエドナ用先割れスプーンで小さい穴
をあけて水を捨て、少しなかをのぞくと、いわゆる濡れねずみは、随分
小さくなっている。けものは濡れると、小さくなるのだ。ひとつ向こう
のゴミ捨て場に捨ててきた。
東京にもねずみはいる。しかしそれは普段おもてにあらわれず、都会
の暗部に棲む。闇に追込まれた自然を、いちばん身近な自然、あるいは
半分虚構化された自然である猫が連れてくるのである。
遊び道具が消えて、エドナはきょとんとしていた。
[猫の写真でしょう3へ(back)]
[猫の写真でしょう5へ(next)]
[自己紹介(内省のディスクール)に戻る]
[ホームページに戻る]