日本画
資料名 座禅草(ざぜんそう)
作品情報
雪が残る早春の山間で、座禅草が咲く様子を描いた作品。本州中部以北の谷間に生息する座禅草は、開花の際に発熱する性質があるという。本作品の中でも、咲いた花周囲の雪は溶け、土が現れる様子が描かれている。こうした北陸の豊かな自然の生態を踏まえ、入念な写生に基づく花鳥画などの制作を行った、下村正一の作風がうかがえる。
作者情報
下村正一  【1914〜 (大正3〜    )】

1914年(大正3)石川県金沢市生まれ。1936年(昭和11)文展に初入選する。1937年(昭和12)京都市立絵画専門学校本科を卒業し、のち東丘社に入り、堂本印象に師事する。1940年(昭和15)京都市立絵画専門学校研究科を修了。1947年(昭和22)金沢美術工芸専門学校の教員となり、以後後進の指導にあたる。1981年(昭和56)には石川県日本画会顧問に就任し、1989年(平成元)金沢市文化賞を受賞する。金沢美術工芸大学名誉教授。

作者名 下村 正一(しもむら まさいち)
制作年 1970年(昭和45)
法量 縦211.5 横150.5
材質 紙本着色