版画
資料名 理性の眠りは怪物を生む
(El sueno de la razon produce monstruos.)
[ロス・カプリチョス(Los Caprichos)80点のうち]
作品情報

1799年2月に発売された、ゴヤによる最初の版画集。「ロス・カプリチョス」というタイトルは「気まぐれ」を意味する。作品のテーマは、結婚、教育、売春、迷信、政治、など多岐にわたり、動物や化け物、魔女などを登場させ、当時の社会、特に聖職者や上流階級に対する風刺がこめられている。なかでも左の「理性の眠りは怪物を生む」は、机に顔を伏せ眠りに落ちる画家の自画像的な作品で、背後からコウモリ、ミミズク、山猫などが、眠る画家の周囲を取り巻いている。「ロス・カプリチョス」の中でも重要な作品の一つ。 本学の所蔵品の版は、子牛皮で製本され、背に赤地に金色でタイトル・作家名が残されており、1799年制作の試し刷り、または初版の中でも初期の刷りに位置するものと考えられる。

作家情報
ゴヤ・イ・ルシエンテス,フランシスコ・デ 【1746〜1828年】
スペインのサラゴーサ県フエンデトドス生まれ。23〜25歳の時イタリアに留学。帰国後の1775年、王室サンタ・バルバラ・タピスリー工場の原画描きの職を得、宮廷画家への第一歩をしるし、王室蒐集画、なかでもベラスケスを師と考えた。彼の写実主義は1800年の「カルロス四世の家族」(プラド美術館蔵)など、鋭い心理描写として高められる。1792年に全聾になると省察的な傾向を強め、啓蒙思潮の影響も重なり世相を風刺した「ロス・カプリチョス」(1799発売)を制作。サン・アントニオ・デ・ラ・フロリーダ聖堂天井画(1798年)や、「マハ」(1798〜1805、プラド美術館蔵)、ナポレオン軍侵入以降は「1808年5月3日」(1814年)を制作し、大壁画から素描に至る2000点近くの作品から、その旺盛な制作活動がうかがえる。1828年フランスのボルドーで没。
作者名 ゴヤ・イ・ルシエンテス,フランシスコ・デ
制作年 1799年
法量 縦18.1 横12.2 紙サイズ 304mm×213mm
材質 エッチング、アクアティント