ガラス
資料名 花瓶(かびん)
作品解説
球形に近い胴部にほっそりと長い首を持つ花瓶。ルルーは作品を宙吹きで成型しており、その際にできる管状気泡を残しているのが特徴である。本作も、花瓶の口縁や胴部下位に残された気泡が、模様の様に浮かび、色ガラス部分に独特な色彩の変化をもたらしている。また、ルルーの用いる色ガラスは、ベルギー特有の岩石や土などを発色剤として用いているため、他国のものにはない独特の色合いとなっている。
作者情報
ルルー,ルイ【1929年〜】
 1929年ベルギー、スラン生まれ。1948年ベルギーを代表するガラス会社であるヴァル・サン・ランベール・クリスタルガラス製作所に研修生として入り、その後、同専門学校の教師も勤める。この間、1958年のブリュッセル万国博覧会に出品し、高い評価を受ける。1971年ヴァル・サン・ランベール製作所を退社後、自身のクリスタルガラス工房を設立し、独立。ベルギーを代表するクリスタルガラスの巨匠として活躍している。

作者名

LELOUP,Louis(ルルー,ルイ)
制作年
1990年
法量
口径3.3 胴径12.7 高41.3