金工 | |||||||||||||
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資料名 | 象嵌朧銀花器(ぞうがんおぼろぎんかき) | ||||||||||||
作品解説 | |||||||||||||
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六角形の角を面取りした花器。素材は朧銀(銅に銀を四分の一混ぜた合金、四分一とも呼ばれる)で胴部側面に銀、金と四分一の線象嵌で幾何学的な模様をあらわしている。本作で使用している四分一は、銀と銅の割合が異なるため、素地と線象嵌部分では色味がそれぞれに異なってくる。素地では銀の割合が20%で、錫や亜鉛を混ぜたものを使用する。それに対し、象嵌素材として用いる四分一は、銀の割合が20〜70%となり、また特に他のものを混ぜたりはしないため(0.1%の金を混入する場合もある)素地とは異なった色味を見せている。 |
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作者情報 | |||||||||||||
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中川衛【1947年〜(昭和22)】 1947年(昭和22)生まれ。金沢美術工芸大学で工業デザインを学ぶ。卒業後は総合家電メーカーに商品デザイナーとして勤務。入社3年目に故郷金沢へ戻り、石川県工業試験場に勤務。ここで加賀象嵌作家高橋介州と出会い、弟子入りし加賀象嵌作家となる。1979年(昭和54)第26回日本伝統工芸展入選、以後1982年(昭和57)まで連続入選を果たす。中川は、自然の情景をデザイン化して作品に取り入れている。現在は金沢美術工芸大学教授として後進の指導にあたっている。2004年(平成16)加賀象嵌で重要無形文化財認定。 |
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作者名 |
中川 衛(なかがわ まもる) |
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制作年
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1990(平成2年) | ||||||||||||
法量
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口径7.6胴径24.4底径10.0高21.1 | ||||||||||||