陶磁
資料名 青釉彫文鉢(せいゆうちょうもんはち)
作品解説
本作の技法は不二雄特有のもので、青釉と呼ばれる。「素地―刻線文―無釉焼締―加彩―施釉―焼成の工程」による技法で、最後に銅を呈色剤とする特殊なアルカリ釉を全面にかけ低火度焼成することにより仕上がりは鮮やかなトルコ青となって発色し、また釉面は艶消し、半艶消しとなる。胎部は刻線によって底部からの立ち上がり部分、腰部、胴部の3段に分けられ、腰部と胴部に蝶が9匹ずつあらわされている。蝶は周辺を深く彫った凸面で表現され、凹部分は他より色の濃い紺となっている。器形は底部から腰への立ち上がりは緩やかな内傾。胴部はほぼ垂直に立ち上がり、口縁との境目に稜を持つ。底部裏面に「不二」の銘がある。
作者情報

北出不二雄【1919年〜(大正8〜)】
1919年(大正8)加賀市生まれ。本名、藤雄。
1928年(昭和3)9歳で叔父塔次郎の養嗣子となる。1950年(昭和25)金沢美術工芸専門学校陶磁科卒業。同年、第6回日展に初入選。養父塔次郎から伝統的な九谷の技法を学ぶとともに、塔次郎に多大な影響を与えた富本憲吉(1886〜1963年(明治19〜昭和38))の影響も受ける。1963年(昭和38)日本現代工芸美術展入選、以後も入選を続ける。1970〜75年(昭和45〜50)金沢大学講師、1978年(昭和53)金沢美術工芸大学助教授を経て79年(昭和54)教授として後進の育成に努め、1985年(昭和60)定年退職し、以後名誉教授。1991〜1997年度(平成3〜9)には学長を勤めている

   

作者名

北出 不二雄(きたで ふじお)

制作年
1965年(昭和40)
法量
口径41.6胴径43.5底径18.0高21.7