金沢美術工芸大学

Industrial Designインダストリアルデザイン専攻

柳宗理が推し進めた工房教育を継承し、ものづくりを通して社会と生活の未来を拓く。

モビリティ、ICT、家具、家電、日用品、医療・福祉、システム・サービス、体験価値創出などを幅広く学び、
産業の発展に貢献する力をつけます。自らの手を動かしながら素材と技術を学び感性を磨く教育を実践していきます。

広がる Industrial Design の領域

インダストリアルデザインは、生活に関わるモノやモノを通した体験をデザインします。その範囲は社会のあらゆる分野に及び、日用品や家具、家電、住宅設備や情報機器、スマートフォンの画面や操作パネルのデザイン、医療分野や公共インフラ、モビリティなど広範囲に渡ります。一方、AIやIoT などの新たなテクノロジーが密接に関わるようになり、新しい仕組みを考える必要性が求められています。広い領域を学ぶという意味で、「製品デザイン」から「インダストリアルデザイン」に名称を変更します。今後デザインは、社会の中で益々重要な役割を担っていきます。

自然環境 生活・社会 テクノロジー・サービス ユーザー体験 製品
Industrial Designが扱う領域

Industrial Design の演習

本専攻では、時代の要求と共に進化し続けるカリキュラムを通して、4年間で専門的なスキルを着実に積み上げデザインの本質を習得します。

1年 デザインの基礎を身につける 描出、形態、色彩の基礎演習、工房での材料学演習、コンピュータ演習での2D・3D-CG、アイデア発想法などを学びます。デザイナーの基礎力を身につけます。
2年 デザインの要素を学ぶ デザインのプロセスの中で重要なコンセプトと形・機能・構造・素材・カラーリングなどの要素を習得します。それぞれの演習で試作を繰り返すことで身につけます。
3年 デザインプロセスを実践する 社会連携を通して調査・分析・企画・試作・検証まで一貫したプロセスを習得します。人間工学やデザイン工学などのデザインの背景も学びます。
4年 デザインをマネジメントする 集大成としての卒業制作では、自分自身で社会課題と向き合い解決策を導きだします。マーケティング、意匠法規などビジネスに直結したデザインの側面も学びます。

工房教育

様々な材料や加工方法に触れることで、生の素材の特性を体全身の感覚で体験し、原寸大のモデルを自身で制作することでしか感じ取れない身体感覚を身につけていきます。「手で考え、心でつくる」を体現し、共感性の高いモノづくり、リアリティのあるモノづくりを目指します。

卒業後の仕事

卒業生の多くが大手企業へ就職し、デザイナーとしてグローバルに活躍しています。人間の生活に関する深い理解と社会の課題に対する広い視野を備え、実践力と造形力にあふれた世界規模で活躍する人材を育成していきます。企業等でデザイナーとして実績を積んできたエキスパート達が、少人数性ならではの丁寧な指導にあたります。

アソビカメラ [iNSPiC REC]
キャノン株式会社
松浦泰明 2013年卒業
超軽量紙パック掃除機 MC-JP500G
パナソニック株式会社
筆谷直揮 2012年卒業
腕時計 EXCEE
シチズン時計株式会社
大嶽彩加 2012年卒業
Walkman® Eシリーズ NW-E050
ソニー株式会社
荻下直樹 2009年卒業
CBR600RR
株式会社本田技術研究所
平井穫 2008年卒業
オフィス家具「SAIBI(サイビ)」
コクヨ株式会社
横田早紀 2007年卒業
MAZDA3
マツダ株式会社
土田康剛 1998年卒業
Avant Grand N3
ヤマハ株式会社
大野正晴 1992年卒業
ドラム式洗濯乾燥機 TW-117X3
株式会社東芝
竹萬直子 1992年卒業
2011 N-BOX
株式会社本田技術研究所
中村克仁 1991年卒業
家庭用テレビゲーム機Playstation3
ソニー株式会社
後藤禎祐 1977年卒業

Industrial Design の教員

人間の生活に関する深い理解と社会の課題に対する広い視野を備え、実践力と造形力にあふれた世界規模で活躍する人材を育成していきます。企業等でデザイナーとして実績を積んできたエキスパート達が、少人数性ならではの丁寧な指導にあたります。

村中稔Muranaka Minoru
情報機器のデザイン開発経験を生かし、人・もの空間・時間を考慮に入れ、人々の体験価値を創造するためのデザイン手法を研究しています。
浅野隆Asano Takashi
自動車のデザイン開発経験を生かし、ソーラーカーやスマートモビリティ、公共交通機関などの次世代モビリティの研究を行っています。
河崎圭吾Kawasaki Keigo
家電のデザイン開発経験を生かし、未来洞察や、共感共鳴のデザイン、ビジョナリーシンキングというビジョンの作り方の研究を行っています。
安島諭Yasushima Satoshi
プロダクト、インテリア、映像、I Tなど幅広い経験を生かし、プロトタイピングとデザインプロセスのイノベーションへの活用を研究しています。
根来貴成Negoro Takanari
公共施設やオフィスなどの家具デザインの開発経験を生かし、人間工学を軸に新たな素材や構法などを検証して次世代家具の研究を行っています。

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