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自殺
2020年7月20日
死んでしまった人からは、もう何も聞くことが出来ないから、自殺を図ったけど命を取り留めた人の話をここで紹介したいと思います。
彼は「疲れ」を感じていて、この状況から「逃げたい」と思っているうちに、ふと「死んだら楽になれる」と思い始めました。そして、とにかく自分が自分であることが嫌になり、すべてをリセットしたいと思い、泣きながら首をつりました。親が首をつった状態の彼を見つけ、病院に運ばれましたが、医師からは『脳に血が回っていない時間が長いので、命が助かっても植物状態になるかもしれない』と言われたそうです。幸い意識が戻りましたが、病院で親を見た時「死ねなかったんだ」という思いより、「なんて馬鹿なことをしたんだ。もしあのまま死んでいたら、残されたものはどんな思いを背負うことになったのか」と後悔の念の方が強くこみ上げ、涙が溢れました。
彼女は、高校生の時、学校でいじめられたとか特別に理由はなかったけれど、「ここから落ちたら死ねるかな」と思い、マンションの5階から飛び降りました。しかし、病院で目覚めた時には、一生寝たきりの障害者になっていました。私はあの日、死ぬことに失敗し、全て人の手をかりなくて生きていけない体になってしまい、今は死ぬことさえ自分ではできない体になってしまったのです。
自殺を考える人には、「死ぬんだ」と死に対して強い気持ちがある訳でなく、ただ「楽になりたい。生きる意味がない。消えてしまいたい」等の気持ちから、衝動的に行動してしまい本当に命が絶たれてしまう人がいます。しかし、あなたが今の苦痛から逃れたいと思うのなら、命を絶つことが唯一の解決策ではありません。だって、苦痛が和らげば生き続けたいと思うでしょう。
今、苦しかったら誰かに話を聞いてもらってください。もしかしたら少しは楽になるかもしれません。友達や親だと関係が近すぎると感じるのであれば、匿名で話を聞いてもらえるところもあります。1人で悩んでいると、どんどん自分を追い詰めてしまいます。携帯をもって、電話をしてください。
金沢こころの電話 076-222-7556
石川県こころの相談ダイヤル 076-237-2700
いのちの電話 0120-785-556(毎月10日)
もちろん学生相談室では専門のカウンセラーがあなたの話を聞きます。いつでも連絡してください。
学生相談室
相談員・心理士 園田さとみ
Tel. 076-262-3545(学生相談室直通)
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2020.7.20