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「冬季うつ病」って知っていますか?
2020年12月17日
皆さんは「冬季うつ病」という言葉を聞いたことがありますか?
秋と冬の日照時間が短くなるにつれて、気分が落ち込んでしまうが、春になると症状が無くなっていくという、季節性のうつ病として知られています。正式名称は「季節性情動障害(SAD)」と言います。
一般的な症状としては、
・思考力、集中力の低下。
・落ち込んだ気分が続く。
・人と関わりたくない。
・これまで楽しいと思えたことが、楽しいと思えなくなる。
・疲労感。
以上のように、うつ病?と思われそうな症状ですが、
うつ病と違って特徴的なのは
・いつもより睡眠時間が長いのに昼間でも眠く、過眠。
・特に甘いものや炭水化物が欲しくなり、食欲が増加し、体重が増える。
以上の2点があげられます。まるで、寒くなると栄養を蓄えて冬眠する動物と似ていますよね。私たちも寒くなると、自然に活動量が減ったり、夏ごろは夕方の7時でも明るかったのに、5時には暗くなってしまう天気を見てると、なんだか物淋しくなったりしませんか。そして春になって、だんだん空が明るくなって気温が上がってくると、気分も上がってきて活動的になってくることないですか。
このような、季節性の症状の原因の1つには、“太陽の光が不足しているため”と考えられています。冬になると日照時間が短くなり太陽にあたる時間が短くなります。太陽光には眠気を促すホルモン、「メラトニン」を抑制する作用と、“幸せホルモン”と呼ばれている気分をよくする働きのある「セロトニン」を生成する力があるとされています。冬は日照時間が減ることで気分の落ち込みが続きやすいと考えられています。
学生の中には、初めて金沢の冬を体験する人たちもいるでしょう。毎日どんよりとした曇り空、冬の雷、あられが降ったり止んだりと荒れた天気、外出時は長靴と傘が必需品。冬に快晴の日が多い地方で育った学生にとっては、全く違う環境ですね。北陸ではしばらくこの天気は続いていきますよ。
冬期休暇を利用して気分転換して、また新年お会いしましょう。
学生相談室は年内は12月25日まで、新年は1月6日からです。
学生相談室
公認心理師・臨床心理士 窪田庸子
相談員・心理士 園田さとみ
Tel. 076-262-3545(学生相談室直通)
E-mail soudan@kanazawa-bidai.ac.jp
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2020.12.17