この美術館は、世界的に価値観や表現の多様化が大きく進んだ20世紀後半以降のダイナミックに変化する視覚表現-今起こりつつある表現-を紹介します。同時に、独特の伝統文化をはぐくんできた金沢という地域に根ざす美術館として、地域の文化や産業との交流を図り、美術館と街の歴史、空間が互いに刺激し合い、育っていく、成長する美術館となることを目指しています。

　建築デザインの特徴としては、多方向に開かれた円形デザインのなかに、展示室やカフェレストラン、情報図書館などが街のように水平方向に広がり、ガラスが多用され明るく開放的な空間になるように計画されています。収蔵作品には、金沢にゆかりのある作家から国内外の若手作家、そして現代の作家に大きな影響力を持つ作家まで、21世紀の初頭に新しく生まれてきている価値観を示せるような作品を集めています。

　金沢美術工芸大学と共同で行っている国際的芸術家滞在制作事業（アーティスト・イン・レジデンス）は、開館を準備する段階でも取組が実施可能であり、このような美術館像を目指すうえでも相応しいプロジェクトとして取り組んでいます。

金沢21世紀美術館建設事務局
　詳細情報　http://www.art.city.kanazawa.ishikawa.jp/