金沢美術工芸大学80周年記念イベント
ごあいさつ

開学80周年にあたって
人を育て、時代をひらく

金沢美術工芸大学 学長 山村 慎哉

金沢美術工芸大学
学長 山村 慎哉

 本学は、昭和21年、戦後間もない金沢の地に「金澤美術工藝専門學校」として創設されました。戦争が終わり、社会全体が深い混乱と喪失の中にあった時代、日本は産業や経済の復興へと大きく歩み出していました。それは、国を挙げて取り組むべき当然の課題でありました。
 しかし金沢は、復興を経済や産業だけで捉えたのではありません。戦災を免れ、美術工芸の伝統を守り続けてきたこのまちは、文化が人の心を支え、地域の誇りを回復し、新しい社会を築くための大切な力になると考えました。その精神のもとに生まれたのが、本学の原点です。
 以来、本学は美術、工芸、デザインの分野において多くの人材を育て、国内外の芸術文化の発展に寄与してまいりました。卒業生、修了生は、作家、デザイナー、教育者、研究者、地域文化の担い手など、さまざまな場で活躍しています。その一人ひとりの歩みが、本学の歴史を形づくってきました。ここに至るまで本学を支えてくださった金沢市民の皆様、地域の皆様、同窓生、教職員、保護者の皆様をはじめ、本学に関わってくださったすべての皆様に、心より感謝申し上げます。
 80周年は、過去を振り返るだけの節目ではありません。本学がどのような時代の中で生まれ、何を大切にしてきたのかを確かめたうえで、これからの社会に対してどのような役割を果たしていくのかを考える、重要な機会であります。
 いま私たちは、再び先の見えにくい時代の中に立っています。世界各地で続く紛争や分断、環境問題、地域社会の変容、そしてAIをはじめとする技術の急速な進展。社会が大きく変わる中で、人間にとって本当に大切なものは何かが、あらためて問われています。このような時代だからこそ、芸術は、単に美しいものや便利なものを生み出すだけでなく、人の心に触れ、暮らしを豊かにし、地域の記憶を未来へつなぐ営みとして、重要な意味を持ちます。
 金沢というまちは、歴史、風土、工芸、茶の湯、能楽、そして日々の暮らしの中にある美意識によって育まれてきました。本学は、その豊かな土壌の上に立ち、金沢から世界へ向けて新しい価値を発信していく責任があります。伝統を守るとは、同じ形を繰り返すことではありません。その根にある精神を受け取り、時代に応じて新たな表現へと変えていくことです。
 金沢美術工芸大学は、変化する社会の中で、人間らしい創造のあり方を示してまいります。これまでの歩みは、金沢の皆様とともに積み重ねてきたものでもあります。その歴史を受け継ぎながら、これからも地域に根ざし、社会と向き合い、世界へと開かれた大学として、人を育て、時代をひらく大学であり続けるために、100周年へ向けて歩みを進めてまいります。
 今後とも、本学への変わらぬご理解とご支援を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。

シンポジウム

五芸術大学学長が語る「芸術の力」と「次世代へのメッセージ」

ANAクラウンプラザホテル金沢3階金沢市昭和町16番3号MAP
11/8(日)13:30〜15:00 会場へのアクセスは公共交通機関をご利用ください。

効率化や技術の進化が加速する現代において、「ものをつくる環境」は激変しています。本シンポジウムでは、各芸術大学の学長たちが、培ってきた伝統と教育観を交え、「芸術の力」「学びの本質」「大学の意義」という3つの問いから、これからの時代を担う若者たちへのメッセージと芸術大学の未来を社会へ発信します。

定員
200名(先着順)
参加費
無料
申込方法
Webフォーム または TEL 076-262-3531
申込締切
10/20(火)
定員
200名(先着順)
参加費
無料
申込方法
Webフォーム または TEL 076-262-3531
申込締切
10/20(火)
登壇者
金沢美術工芸大学 学長 山村 慎哉
東京藝術大学   学長 日比野 克彦*
愛知県立芸術大学 学長 白河 宗利
京都市立芸術大学 学長 小山田 徹
沖縄県立芸術大学 学長 波多野 泉
司会・進行
金沢美術工芸大学 副学長 寺井 剛敏

* ビデオメッセージにて登壇予定

2026.11.8

展示

建築でたどる80年
KANABIキャンパスの軌跡

金沢美術工芸大学 2号館1階アートギャラリー
平日10:00〜17:00

臨時開場
11/1(日)、2(月)、3(火・祝)、7(土)、8(日)、14(土)、15(日)
休場
土・日・祝日、年末年始、入試期間

戦後まもなく、ものづくりのまち・金沢に設立された金沢美術工芸大学。本展では、本多町の初代校舎から現在の3代目校舎まで、建築の変遷とともに大学の歴史を振り返ります。金沢の街とともに歩み、「手で考え、心でつくる」の精神のもと、数多くの活躍する人材を輩出してきた本学の80年にわたる学び舎の軌跡を関連資料とともに展示します。展示を通して、本学の魅力をより深く知っていただけるまたとない記念展です。街と美大が紡いできた物語をぜひご覧ください。

助成:公益財団法人三菱UFJ信託地域文化財団

2026.10.6-2027.1.22

展示

KANABIの百工比照
6,700点一挙公開!

金沢美術工芸大学 4号館2階アートコモンズA
10:00〜17:00 期間中無休

開学80周年を記念し、2009年(平成21年)から収集してきた「平成の百工比照」資料を一挙公開します。その数は実に6,700点。日本全国から集めた膨大な全資料を一望できる、またとない機会です。工芸の多様な技と魅力を心ゆくまでお楽しみください。さらに、来場特典として限定の「百工比照トレーディングカード」もプレゼントします。圧倒的なスケールで並ぶ資料の中から、あなたのお気に入りを探してみてください。

2026.11.6-11.15

展示+ワークショップ

建築ガラス面に
アートな庭をつくろう!

金沢美術工芸大学 2号館

本学修了生のアーティスト・今村文氏の花の作品をモチーフにしたシールを使い、市民の皆さんとともに校舎のガラス面に大きな「アートな庭」を創り上げます。一人ひとりの『創造の種』を育むこのワークショップには、小さな子どもから大人まで誰でも参加できます。みんなでつくった「アートな庭」は、3月まで24時間いつでも楽しむことができ、時間とともに移り変わる景色の変化を体感できます。開学80周年をみんなでお祝いしながら一体となって作品を創り上げる特別な時間を、一緒に楽しみませんか?

助成:公益財団法人三菱UFJ信託地域文化財団

申込不要
どなたでもOK
参加無料
今村文氏によるトークイベント+ワークショップ
10/30(金)17:30~19:00
金沢美術工芸大学 3号館1階101講義室
ワークショップ「植物シールをガラスにはろう!」
11/1(日)、2(月)、3(火・祝)10:00~16:30
金沢美術工芸大学 2号館
完成した「アートな庭」の展示
2026/12/1(火)~2027/3/1(月)
2026.10.30-2027.3.1

展示

いしかわ秋の芸術祭文化絢爛柳宗理デザインから学ぶ製造手法~陶磁器の型と人の手~

柳宗理記念デザイン研究所金沢市尾張町2-12-1MAP
9:30~17:00 月曜休館(月曜が祝日の際は開所)

柳宗理記念デザイン研究所のフィナーレを飾る特別な展示です。本展では、柳宗理の陶磁器が生まれる「製造工程」に着目。実際に成型で使われる貴重な型を展示し、量産の背景にある高い技術や職人の手仕事を紹介します。「機械による量産」と思われがちな器の裏側にある、人間の細やかな技。デザインと職人技が紡ぐものづくりの真髄を、ぜひ会場で紐解いてみてください。

主催
いしかわ秋の芸術祭実行委員会、石川県、一般財団法人石川県芸術文化協会
特別協力
柳工業デザイン研究会
2026.10.28-2027.3.28

イベント

KANABIまちなか
芸術御手印ラリー

「金沢美大柳宗理デザインミュージアム(仮称)」の2027年度開館に向けてデジタルスタンプラリーを開催!本学の精神「手で考え、心でつくる」と柳宗理のデザイン思想への思いを込めた「御手印」を集める特別なラリーです。御手印を集めた方には素敵なプレゼントをご用意しています。

2026.10.6-2027.3.1

展示

教員研究発表展

金沢21世紀美術館石川県金沢市広坂1-2-1MAP
地下1階 市民ギャラリーB
10:00~18:00(最終日17:00)

本学は、美術、工芸、デザインの「教育」と「研究」に努めるとともに、地域に根ざし、市民に開かれた大学を目指しています。その一環として、美術家や工芸家、デザイナー、研究者でもある教員の成果を公開する「教員研究発表展」を開催いたします。本展を通じて、本学の教育・研究への取り組みを深くご理解いただく機会となれば幸いです。

ギャラリートーク
11/15(日)15:00 市民ギャラリーB
公開レクチャー
「ドゥルーズ『差異と反復』発ヘーゲル『大論理学』経由装飾論行き」
講師 高橋明彦(一般教育等 教授)

11/7(土)13:30〜14:20 レクチャーホール
2026.11.6-11.15
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