沿革
金沢は加賀藩前田家の城下町として栄え、加賀友禅や金沢箔、九谷焼などの伝統工芸や、能楽や加賀万歳などの伝統芸能が受け継がれてきました。
戦災や大きな災害を免れたため、藩政時代からの美しいまちなみが現在でも数多く残されており、金沢市の貴重な財産となっています。
その一方で、金沢21世紀美術館、金沢駅・もてなしドーム、金沢海みらい図書館など、世界的にも注目を集める建築物や新たな文化も生まれてきています。
金沢美術工芸大学は、こうした伝統と革新が美しく調和した金沢の街にある公立大学で、戦後間もない昭和21年(1946年)に金沢美術工芸専門学校として設立されました。
その後、幾度か組織の拡充と改編を行いながら、美術・工芸・デザインの分野における個性豊かな教育と学術研究に取り組み、日本のみならず世界で活躍する数多くの有為な人材を輩出し、我が国の芸術文化の創造、また、文化都市金沢の発展の一翼を担っています。
1946(昭和21年) | 本多町3番丁(現出羽町)に金沢美術工芸専門学校(本科3年、予科1年制、美術科45人、陶磁科30人、漆工科30人、金工科15人、計120人)を設立 |
---|---|
1950(昭和25年) | 金沢美術工芸短期大学(3年制、美術科45人、工芸科75人、計120人)を設立 |
1954(昭和29年) | 産業美術相談所を設置 |
1955(昭和30年) | 金沢美術工芸大学〔4年制、美術学科(絵画専攻・彫刻専攻)40人、産業美術学科(商業美術・工業意匠)60人、計100人〕を設立 |
1965(昭和40年) | 美術学科定員を1学年40人から55人に増員、商業美術、工業意匠を商業デザイン専攻、工業デザイン専攻に変更 産業美術学科に工芸・繊維デザイン専攻(15人)を設置 |
1966(昭和41年) | 教職課程(正規・聴講)を設置 図書館及び実験研究棟が完成 |
1970(昭和45年) | 伝統工芸聴講生制度を設置(〜2011) |
1971(昭和46年) | 博物館学課程を設置 |
1972(昭和47年) | 美術工芸研究所を設置。小立野5丁目11番1号に新校舎が完成(敷地面積57242.88m²、建物面積15026.93m²) |
1973(昭和48年) | 研究生制度(学部)を設置。市民講座を開設(~2006) |
1974(昭和49年) | 工芸・繊維デザインを工芸デザイン専攻に変更 |
1977(昭和52年) | 市民工房を開設(~2004) |
1979(昭和54年) | 大学院修士課程(絵画・彫刻専攻、産業デザイン専攻)を設置 |
1980(昭和55年) | 大学院棟が完成(鉄筋コンクリート造3階建、建物面積3366.85m²)夜間教養講座を開設(~1991) |
1985(昭和60年) | 石彫棟を新築 |
1986(昭和61年) | 美術学科に芸術学専攻(10人)を設置。美術工芸研究所棟(4階建、建物面積3364.7m²)、美大ホール(500席、建物面積1331.01m²)が完成 |
1990(平成2年) | 大学院修士課程(芸術学専攻)を設置 |
1991(平成3年) | 大学院(修士課程)工芸デザイン専攻定員を1学年15人から20人に増員 |
1992(平成4年) | 工芸実習棟(3階建、建物面積3,610.19㎡)が完成 |
1993(平成5年) | 共通造形センターが発足(~2010) |
1996(平成8年) | 学科再編により美術科(日本画専攻・油画専攻・彫刻専攻・芸術学専攻)65人、デザイン科(視覚デザイン専攻・製品デザイン専攻・環境デザイン専攻)60人、工芸科20人が発足 |
1997(平成9年) | 大学院博士後期課程を設置 |
1998(平成10年) | 国際的芸術家滞在制度を発足(~2006) 芸術学専攻、デザイン科3専攻が推薦入学を実施 |
2000(平成12年) | 大学院修士課程再編により(絵画・彫刻・芸術学・工芸・デザイン専攻)の5専攻が発足 図書館棟増改築工事(増築部3階建、建物面積2,224.83㎡)が完成 |
2001(平成13年) | 運営諮問会議を設置(〜2010) |
2005(平成17年) | 大学院修士課程(デザイン専攻)にファッションデザインコースを設置 美術工芸研究所に産学連携センターを設置 |
2006(平成18年) | 美術工芸研究所を再編し、教育研究センター、地域連携センター、産学連携センター、国際交流センターの4センターが発足 |
2007(平成19年) | 美術工芸研究所を造形芸術総合研究所に改称 芸術学専攻定員を1学年10人から15人に増員 |
2008(平成20年) | 財団法人大学基準協会の大学基準適合認定 |
2010(平成22年) | アートギャラリー開設(〜2014) 公立大学法人金沢美術工芸大学に移行 造形芸術総合研究所を美術工芸研究所に改称 |
2011(平成23年) | 問屋まちスタジオ開設 アートベース石引開設 |
2014(平成26年) | 柳宗理記念デザイン研究所開設 |
2016(平成28年) | 社会連携組織を再編し、社会連携センターに、地域連携部門、産学連携部門、知財管理部門を設置 アジア美術戦略会議、キャリア支援室が発足 |
2017(平成29年) | 美術工芸研究所ギャラリーを開設 研究生制度(学部)を廃止 |
2018(平成30年) | 大学院美術工芸研究科に研究生制度を設置 |
2023(令和5年) | 入学定員の一部変更とデザイン科の改編により、美術科(日本画専攻・油画専攻・彫刻専攻・芸術学専攻)65人、デザイン科(ホリスティックデザイン専攻・インダストリアルデザイン専攻)60人、工芸科30人の教育課程に移行 大学院修士課程(絵画専攻)に映像コースを設置、絵画専攻定員を1学年10人から14人に増員、工芸専攻定員を1学年9人から13人に増員、デザイン専攻定員を1学年10人から6人に減員 小立野2丁目40番1号に新校舎が完成 共通工房を設置 |
2024(令和6年) | 社会共創センターを設置 |