金沢美術工芸大学

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令和7年度 工芸科 入試合格作品

採点・評価基準

実技試験Ⅰ

提示されたモチーフを、条件に従い形態・質感・空間に配慮し総合的に表現するデッサン力。

実技試験Ⅱ

提示された問題内容の理解力、構成力、発想力及び独創性。 立体造形力及び色彩による表現力。

実技試験Ⅰ

鉛筆デッサン

試験時間/5時間

【問題】
「⾷パン」「バナナ」「アボカド」「ワイングラス」「スプーン」「紙ナプキン」「布」をモチーフとし、条件に従いデッサンしなさい。

<用紙> サンフラワーペーパー(M画) 四つ切り

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7点のモチーフの質感と形体は、それぞれ的確に描かれている。しかし「何を感じ、何を主役とし、どのように表現したいのか」が、どの作品も希薄に感じる。光の設定と空間の意識が弱く、限られた時間とはいえ全体に書き込みが足りないのは少し残念である。しかしながら参考作品4点は、破綻の少ない良作と評価できる。


実技試験Ⅱ

立体表現

試験時間/5時間

【問題】
「手の要素」を用いて自由に立体表現をしなさい。

<材料> 水粘土8kg

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「手の要素」をモチーフとした出題で、独創性のある多様な解答を期待した。

掲載した3作品では、モノを打ち砕く手の力強い表現力や、手のしなやかさや柔らかさを立体的に視覚化した造形力、クッションに押しあてられた手跡を手の要素と捉えて造形する発想力などが評価できる。



実技試験Ⅱ

色彩表現

試験時間/5時間

【問題】
「虚と実」をテーマとして与えられたモチーフを条件に従って構成し、色彩表現しなさい。

<与えられたモチーフ> 「ラナンキュラス」「プリズム」「和紙」

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問題にある「虚と実」をテーマとして、与えられたモチーフを構成し画面空間を構築する力を総合的に判断した。

それぞれのモチーフを丁寧に観察し表現する描写力、固有色のみに捕われず画面全体を俯瞰的に認識する色彩感覚、モチーフの特性と画面空間を意識した構成の達成力を評価基準とした。


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