金沢美術工芸大学

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令和8年度 工芸科(学校推薦型選抜) 入試合格作品

採点・評価基準

第2次選考 実技試験

立体造形力、構成力、発想力、独創性、作品について伝える力を総合的に評価。

実技試験

立体表現

試験時間/4時間

【問題】
与えられた「渋柿」をモチーフとして、粘⼟を⽤いて⾃由に⽴体表現しなさい。

モチーフとして与えられた「渋柿」は、普段よく目にする甘柿とは形状が違います。普段見ているものと違う形状であることから、より形の構造や、ヘタや実のそれぞれの部分の表情を観察することが大切です。また「渋柿」の持つ渋いという味覚、柿が木になっている状況などをイメージし、そこから発想し、表現することもあるでしょう。

観察から得られた魅力のある形状や表情を造形に表すために、日常から自然や構造物、動物など様々なものを観察、分析して立体造形にすることを続けましょう。また、形だけではなく、様々なものからイメージやそのものの成り立ち、ストーリーを想像、発想する力も必要です。

工芸では様々な素材と向き合い、素材を形にする技術が必要となります。したがって、様々な素材を触り、慣れておく必要があります。粘土は立体造形を行う際によく使われるベーシックな素材です。工芸で必要な造形力、構成力を養う上でも、粘土による制作、表現を繰り返し行なってください。

モチーフの渋柿をしっかりと観察し、渋柿の特徴や基本的構造を捉えることができています。大きな下の渋柿と上に乗った小さな渋柿の対比が、親子を想起させるような構成になっていて、モチーフの丸い形状と相まってなんとも微笑ましく感じます。粘土の中に支持体を入れずに上に積む構成は崩れやすいのですが、バランスもしっかりと取れており、構成的にも優れた作品となっています。

渋柿のヘタに着目し、ヘタを大きくデフォルメしており、制作者のこだわりが伝わるオリジナリティ溢れる作品です。柿の実本体の形状はやや潰れた感がありますが、ヘタを主役としていると考えれば、バランスはそれほど気になりません。実際には無い大きさではありますが、ヘタの基本構造や皺、テクスチャーはしっかりと捉えられており、魅力的な表現となっています。

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