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令和7年度一般選抜ホリスティックデザイン専攻色彩構成試験における試験運営上での対応に関するお詫びと今後について
2025年5月16日
はじめに
令和7年3月6日(木)に実施しました、「令和7年度一般選抜ホリスティックデザイン専攻色彩構成試験」におきまして、当日の試験運営上の用具に対する注意及びそのアナウンスの仕方に一部不適切な対応がございました。
かかる対応により一部の受験生において、試験中に混乱を生じさせてしまいましたことを、お詫び申し上げます。また、今回の対応にあたり、掲載までに時間を要したことにもお詫び申し上げます。
一部不適切な対応に至った原因等は、下記のとおりとなりますが、採点評価そのものは公正に実施していることを併せて申し添えさせていただきます。また、今後このような事が発生しないよう再発防止に万全を期す所存でございます。ご理解くださいますようお願いいたします。
金沢美術工芸大学 学長 山村 慎哉
本件に関する概要等
1.試験の実施状況
試験:一般選抜ホリスティックデザイン専攻色彩構成試験
試験実施日:令和7年3月6日(木)
合格発表日:令和7年3月20日(木)
受験者数:255名
試験室:4室
2.当日の対応内容およびその原因
受験生は、大きさの異なる4室に分かれて受験し、それぞれの試験室には複数の試験監督教員が配置されて試験監督にあたっていました。
受験者間において用具の「公平性」を担保するため、例年、特定の受験者において色彩用具一式に含まれない用具の使用が確認された場合、入試本部から各試験室へ禁止した用具の情報を共有させた上で、各試験室にて個別に注意しながら試験を進行しています。
今回の試験においても例年通りの上記対応体制がとられていました。
しかしながら、入試本部から各試験室への情報共有の内容は「金網や歯ブラシなどの用具を使用禁止とする」というスパッタリングの用具に関する指示であったにもかかわらず、試験監督教員がスパッタリングの技法そのものの禁止と捉えて「スパッタリングを禁止」と注意してしまいました。
さらに、試験室1は一番大きな試験会場であったことから、会場内の試験監督教員が、試験終盤であり早期に全体へその周知を行き渡らせる必要があると判断し、個別の注意ではなくマイクアナウンスを行う判断をしてしまいました。
以上の2つの原因が重なり、試験室1において「スパッタリングを禁止」する発言を「マイクアナウンス」で実施してしまう結果となってしまいました。
3.採点方法等について
本学の合否判定は、実技試験(デッサン、色彩構成、立体構成)および大学入学共通テストの総合点によって決定しています。
さらに、実技試験の一部である色彩構成の採点評価は、スパッタリングを始めとする技法の有無によって評価することはなく、採点評価基準である「提示されたテーマに対して理解し、独創的な発想をする力、構成力と色彩感覚を表現する力」に基づき総合的に評価することで実施しています。
今回の色彩構成の採点評価も、昨年度までと同様、「採点評価基準に基づく総合的な評価」を行っており、今回、結果的に禁止となったスパッタリングを始めとする各種の技法の有無は採点評価に影響しておりません。
従って、今回も採点評価そのものは公正に実施していることをご理解願います。
4.再発防止策等
本来であれば、具体的な再発防止策について、併せて掲載すべき事項であると深く認識しているところですが、今回の事案を踏まえて、現在、大学全体で用具禁止のあり方や当日の注意方法などを中心に、真摯に検討を行っている最中であります。
従いまして、現時点で確定したものとして掲載できないことをご容赦願います。なお、具体的な再発防止策等については、後日改めてホームページに掲載させていただきます。
2025.5.16