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悲しみ…自殺
2020年9月29日
自殺しようとする人は死ぬ覚悟が確固としている訳ではなく、その心の中は「死んでしまいたい」という気持ちと「生きていたい」という気持ちの間で、激しく揺れ動いていると言われています。その葛藤の中で、ほんの少し「死」に傾いた、その瞬間の行動によって、悲しい結果になった人が多くいるのだと思います。本当は生きたかったのに。
自殺者の多くは自殺の直前にうつ病等の精神疾患を発症していると言われています。自殺を考えている人は、悩みを抱えながらもサインを発しています。以下にあげるのが『自殺予防の10か条』と言われるものです。
1. うつ病の症状(気分が沈む、自分を責める、決断できない、不眠が続く等)がある
2. 原因不明の身体の不調が続く
3. 酒量が増す
4. 投げやりな態度が目立ち、安全や健康が保てない
5. 仕事の負担が急に増える、大きな失敗をする、職を失う
6. 職場や家庭でのサポートが得られない、孤立している
7. 本人にとって価値のあるもの(職、地位、家族、財産)を失う
8. 重症の身体の病気にかかる
9. 自殺を口にする
10. 自殺未遂に及ぶ
(出典)内閣府『自殺対策白書 平成20年版』
もしも親しい人から「死にたい」と打ち明けられた時は、とにかく話を聞いてあげて下さい。励まそう、助言をしなきゃと焦る必要はありません。ただ「大変だったね、辛かったね」と気持ちに寄り添ってあげて下さい。そして、次の事に気を付けて下さい。
① 話をそらさない
突然「死にたい」と言われても、なんて答えていいかわからないですよね。そんな時は知らず知らずのうちに話題をそらそうとしてしまいます。でもここで話をはぐらかしたり、全く関係のない話をしないで下さい。
② 批判的な態度を取らない
「家族の事を考えて」「命を粗末にしないで」「そんな病気は長い人生の中で大したことない」等、本人の気持ちを批判しないで下さい。
③ 安易な励ましはしない
「きっと良くなるよ」等の安易な励ましはいりません。
(参考) 高橋祥友著『自殺の危険』
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公認心理師・臨床心理士 窪田庸子
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2020.9.29