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自分は評価されていない

2020年10月08日

 少し前になりますが、気に入った記事がありましたので、皆さんに紹介します。
 その記事は、今年2月に逝去した野村克也氏のインタビューを書籍化した、『「問いかけから」すべてはじまる』を紹介した文章でした。野村氏は監督時代に、「自分は正当に評価されていない」「結果を出しているのに使ってもらえない」などと、自分の処遇に不満を持つ選手に対して、「君は自己評価の中で生きているのか、それとも他者からの評価のなかで生きているのか?」と問うたそうです。そして「人間とは自己評価の中で生きているのではない。他者からの評価の中で生きているのが現実である」と話しています。つまり、人は自分ひとりで生きていけるのなら、自己評価の中で生きていくこともできるかもしれない、しかし、人間は決して一人では生きていくことが出来ない。必ず、他の誰かと関わって生きていくしかない。どこまでいっても他者からの評価がついて回り、それによって現実は作られていくのだと語っています。
 もちろん、「ここは譲れない」と信念をもつことは良いことですが、自分の持っている価値観や同じような考え方を他者がしているとは限らないということ、ましてや自己評価となると、同じように他者があなたの事を評価している保証はどこにもないということです。つまり、まったく別の人間の評価に囲まれて、私たちは日々、生きているのです。

 皆さんは就職活動で良い結果が出なかったり、制作した作品が評価されなかったことで、不満を持ったり、誰かを恨んだりしていませんか?
「こんなに一生懸命やっているのに!」
「私の方が能力があるのに、何であの子が選ばれるの!」
でも、そんな風にばかり考えないで、「評価している人間はどこを見ているのか。なぜ自分は評価が低いのか。どうすれば自分に対する評価が上がるのか」を考えて実行したら、何かが変わるかもしれませんね。

 「いつもいつも、友達に振り回されて、自分の意見なんか言ったことなんかない。こんな自分が嫌になる」と自分の欠点が嫌いなあなた。でも友達はそんなあなたを、「彼女はいつも人のことを気にかけてくれて、とても優しい人」と表現するかもしれませんね。人からどう見られているかも、それも自分です。自分が思っている自分の魅力とは別の視点から、他人はあなたを評価してるのかもしれませんね。
   

学生相談室
臨床心理士・公認心理士  窪田庸子
相談員・心理士      園田さとみ

Tel. 076-262-3545(学生相談室直通)

E-mail soudan@kanazawa-bidai.ac.jp

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