博士後期課程3年間の作品と過去に制作した作品を展示します。

【研究テーマについて】

私は崇高な世界観についての表現を研究テーマに制作しています。人と人との関係性にまつわる、苦しみや悲しみに引き裂かれるような愛の物語を絵画として描いています。崇高とは気高く偉大なものや、自分との大きな隔たりがあるものに対して抱く感情です。それは数量では計測不可能であり、何らかの対象と比較できるものではありません。私の研究においては、哲学者であるエドマンド・バークやカントの崇高論を踏まえ、絵画制作での崇高な表現を検討しています。また崇高と関連して「尊い」という価値の高いものに対する賞賛の言葉が重要であり、自身にとって価値のある素晴らしい要素が詰め込まれた「尊さ」を人間関係における愛憎に見出しており、そのような愛を主題として絵画に表現したいと考えています。この「尊い」という名状しがたい、素晴らしいものを見た際の感情を表す言葉と崇高概念との類似点を見出し、バークとカントの崇高論を踏まえながら、私の制作における崇高さとは何か、そして絵画における崇高な表現とは何か、尊くて崇高な世界とはどのようなものか、という事を考えながら研究と制作を行っています。

【会場】

　GALLERY b. TOKYO　　　　〒104-0031 東京都中央区京橋3-5-4 第1吉井ビルB1

【開催期間】

　2024年7月15日(月)～7月20日(土)　　　11：00～19：00（最終日17：00まで）

2024.7.02

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