金沢美術工芸大学

HOMETOPICS柳宗理と松村硬質陶器展 —戦後日本のテーブルウェア—

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柳宗理と松村硬質陶器展 —戦後日本のテーブルウェア—

イベント・展示

2018/03/06(火)-2018/05/13(日)

柳宗理と松村硬質陶器展 —戦後日本のテーブルウェア—

会  期:2018年3月6日(火)—5月13日(日)9:30—17:00 入場無料

休 館 日:月曜日(祝日は開所)

主  催:金沢美術工芸大学柳宗理記念デザイン研究所柳工業デザイン研究会

会  場:金沢美術工芸大学柳宗理記念デザイン研究所 展示資料室2

会場構成:柳工業デザイン研究会

 

第二次世界大戦後の日本を代表する工業デザイナーとして活躍した柳宗理が終戦後にはじめて手がけたのは、白い陶器のデザインでした。戦前から輸出用陶磁器の生産地として名高かった名古屋の松村硬質陶器と手を組み、1948年頃に《松村硬質陶器初期型シリーズ》が完成します。中でも《コーヒーセット》は1949年の第1回産業意匠展で優秀賞を受賞するなど、製陶工場との協働から生み出された清新なデザインが高く評価されました。また、同時期には《KIKYO》と名付けられた植物模様の入ったシリーズも作られています。

初期型シリーズの完成後も、柳は松村硬質陶器で新型の《N型シリーズ》等をデザインしました。これらの流通には、終戦直後から柳をマネージャーのように支えた鹿子木健日子の経営する「茜商会」が関わり、1950年代になると、日本が戦後復興を遂げる中で隆盛したグッドデザイン運動を追い風に、百貨店のデザインコーナーや頒布会を通じて広く人々の生活にも浸透していきました。1990年にはニッコーの《ボーンチャイナ・シリーズ》として復刻され、戦後日本のテーブルウェアを代表する製品として今もなお愛されています。

本展では柳宗理の処女作である松村硬質陶器シリーズについて、これまで詳細が判明していなかった戦後初期の製品ラインナップやデザインの変遷に関する情報を整理するとともに、戦後の日本におけるテーブルウェアの発展と柳の工業デザイナーとしての第一歩とを重ね合わせて、その意義をご紹介します。

 

柳宗理 1915—2011

インダストリアルデザイナー。家具やキッチンツールなどの生活用品から大型公共構造物まで手がけ、東京・札幌のオリンピックデザインにも参加した。1977年より約30年にわたり日本民藝館長を務めた。また、金沢美術工芸大学では50年以上にわたり教鞭をとる。2002年文化功労者として顕彰される。

 

<イベント>

・講演会「今、陶磁器デザインがおもしろい!」

磯谷慶子氏(駒沢女子大学教授)

4月28日(土)14:30—16:00

・ギャラリートーク

南有里子(柳宗理記念デザイン研究所学芸員)「柳宗理と松村硬質陶器」

3月31日(土)14:00—

・学芸員による展示解説

4月14日(土)、28日(土)いずれも14:00—

会場:柳宗理記念デザイン研究所 / 申込不要・入場無料

 

フライヤー  

2018.3.29

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