金沢美術工芸大学

HOMETOPICSアートと脱植民地化:リサーチとアーカイヴの視点から

TOPICS

アートと脱植民地化:リサーチとアーカイヴの視点から

その他

2025/07/11(金)

アートと脱植民地化:リサーチとアーカイヴの視点から

【特別講演会のお知らせ】

東京藝術大学・大学院国際芸術創 造研究科長・教授、音楽学部音楽環境創造科教授である毛利嘉孝先生をお招きし、特別講演会を行います。
ぜひどなたでもお越しください。

今、世界中で政治と文化をめぐって分断と混乱、紛争と対立が起こっています。イスラエルによるパレスチナ・ガザ地区の攻撃、ロシアによるウクライナの侵攻はその一例でしょう。アジアやヨーロッパ、そしてアメリカでも、人種や民族、宗教などをめぐって分断が生まれています。
アートも例外ではありません。2022年にドイツ、カッセルで開催された「ドクメンタ15」ではインドネシアのアーティスト・コレクティヴ、ルアンルパがアジア人としては初めてディレクターを務めましたが、開幕前から展示に反ユダヤ的要素が含まれていると批判され、芸術祭そのものが人種や宗教をめぐる大きな議論と衝突の場となりました。
この混迷の時代に、アートはどのような政治的役割を果たすのでしょうか。特に「リサーチ」や「アーカイヴ」など最近の現代美術で積極的に使われるようになった手法を中心に、「ドクメンタ15」やルアンルパ、報告者が企画した「不和のアート:芸術と民主主義」展など具体的な活動を紹介しながら、アートと脱植民地化について議論をします。 

日時: 2025年7月11日(金)17時40分~
場所: 金沢美術工芸大学 3号館 3階 (301講義室)
問い合わせ先: 稲垣健志研究室(inagaki@kanazawa-bidai.ac.jp)

毛利嘉孝(もうりよしたか)教授
社会学者。専門はメディア/文化研究。東京藝術大学・大学院国際芸術創造研究科長・教授、音楽学部音楽環境創造科教授。特に現代美術や音楽、メディアなど現代文化と都市空間の編成や社会運動をテーマに批評活動を行う。主著に『バンクシー:アート・テロリスト』(光文社新書)『ストリートの思想』(日本放送出版協会)、『文化=政治』(月曜社)『増補 ポピュラー音楽と資本主義』(せりか書房)、編著に『アフターミュージッキング』(東京藝術大学出版会)ほか。

*学外の方も参加することができます。
*駐車場はありません。徒歩、自転車、公共交通機関をご利用ください。

2025.7.03

一覧に戻る

PAGETOP