金沢美術工芸大学

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voir / savoir 見ること/知ること

イベント

2018/08/18(土)-26(日)

voir / savoir 見ること/知ること


[金沢美術工芸大学 油画専攻 大森ゼミ+]
角田優美・富崎美結・秋山雅貴・伊藤真里奈・南 唯乃・米田貫雅・三輪瑛士・大森 啓

「voir / savoir」
フランス語で「見る」と「知る」を意味する「voir」と「savoir」。この2つ(更には「avoir」(持つ)を加えた3つ)の単語にはきっと人間が物事を認識する際の仕組みや順序に由来する深い繋がりがあるはずだ。何しろ視覚による対象認識の仕組みまでも、画材の物質的特性と描画工程によって証さずにはいられない文化圏の言語である。関わりがないはずがない。30年来そう思っていた。
果たして、先日フランス語の先生にこのことを伺ったところ、答えはあっさり「関係無いです。」・・・しかし、同時に先生は「言葉遊びとしては成り立ちますね。」と優しくフォローしてくださった。(現にかの地には印刷図版による教育の歴史をまとめた「voir/savoir」という本もある。)
ならば言葉遊びでも構わない。いつか何かの機会に使ってみたいと思っていたこのフレーズを、このゼミ展で使おう。描けば描くほど、自分が眼前の対象について一体何を見て、何を知っているのか解らなくなり、また、自分が見てきた絵画とは一体何だったのか、一体絵画の何を知っているのか疑わしくなる。そんな一見あまりに広く優しげな絵画の門をくぐり、やがてはそのあまりの奥深さと厳しさに薄々気付きながらも(あるいは気付いたからこそ)、敢えて絵画と向き合うことを選んだこれからの絵描きたちの展覧会にこそ、ふさわしいタイトルだから。

金沢美術工芸大学油画専攻 大森 啓

【日時】
2018年8月18日(土)-26日(日)
11:00-18:00(定休日/水曜)

▪️オープニングパーティ:8月18日(土)17:00より

【場所】
ガレリア ポンテ
金沢市野町1-1-44 宮本ビル1F

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