金沢美術工芸大学

イベント・講義EVENT & PROGRAM

漆器塗象

展覧会

2021/6/16(水)-20(日)

漆器塗象

本展は博士後期課程工芸専攻漆芸分野に在籍している翁欣羽の漆作品展である。博士の研究目的としては、ポストモダンの背景の下に、中国美学における「意象」論を再考し、現代漆芸の作り手として、元々中国美学における「意象」論の観点、現代工芸の実践に引き込む。漆芸の装飾の思考と実践により、改めて工芸の現在性を考える上で、工芸の脱近代化の問題に対する新しい提言を制作を通じて試みるものである。
中国の近代以前の文芸作品において、作者の「意」を具体的な景物や静物の描写することにより表象するのは「意象」論である。その表現と成り立つ理路に現れる工芸性の視点から、自身の漆芸の制作と合体させる。変塗技法をメーンとして用い、それによって模倣力・具象性・物語性を表現に引き出していくことを目指す。一方では元々装飾技法としての変塗ということについてより深く考え、漆の多様な装飾技法と組み合わせることで、「意象・器物・装飾」三位一体の観点で制作を展開していく。

【日時】
2021年6月16日(水)〜20日(日)
9:00〜16:00 (最終日14:00まで)

【会場】
金沢中村記念美術館 別館 旧中村邸
金沢市本多町3-2-29

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